TOTOは2026年7月31日付で、住宅設備機器商品のメーカー希望小売価格を改定すると発表しました。
改定は2026年12月1日受注分から適用される予定で、衛生陶器やシステムトイレ、ウォシュレット、水栓金具、ユニットバス、洗面化粧台など幅広い住宅設備機器が対象となります。
住宅設備業界では、原材料価格や物流費、人件費の上昇を背景に価格改定が続いており、今回のTOTOの発表もその流れを受けたものと考えられます。
ニュース概要
TOTOが公表した案内によると、価格改定の概要は以下の通りです。
改定時期
- 2026年12月1日 受注分より適用
新価格での見積開始
- 2026年10月1日から
つまり、10月以降は新価格ベースで見積が始まり、12月受注分から正式に価格改定が適用される流れとなります。
主な対象商品と平均改定率
| 対象商品 | 平均改定率 |
|---|---|
| 衛生陶器 | 13% |
| システムトイレ | 9% |
| ウォシュレット(一体形便器・シートタイプ) | 10% |
| 水栓金具 | 8% |
| ユニットバス・システムバス | 8% |
| 洗面化粧台 | 9% |
| その他商品 | 9% |
特に衛生陶器の13%アップは比較的大きな改定率となっており、トイレリフォームを検討している方には影響が大きい内容と言えそうです。
背景説明
TOTOは案内文の中で、
- 原材料価格の高騰
- 外部調達コストの上昇
- 生産性向上や合理化によるコストダウン努力
- 諸経費削減への取り組み
を続けてきたものの、企業努力だけでは吸収が困難な状況になっていると説明しています。
近年は鋼材や樹脂、電子部品などの価格上昇に加え、物流費や人件費も高止まりしており、住宅設備メーカー各社で価格改定が相次いでいます。
TOTOも、今後も継続的に安定した商品・サービスを提供するため、今回の改定を実施するとしています。
現行価格で対応される期間
案内によると、2026年11月30日までの受注分については現行価格で対応されます。
ただし、出荷期限には注意が必要です。
ユニットバス・システムバス・洗面化粧台
- 2027年2月26日までの出荷分
その他商品
- 2026年12月29日までの出荷分
案件によっては、受注時期だけでなく出荷時期の確認も重要になりそうです。
現場への影響
今回の改定で影響が大きいと考えられるのは、次のような工事です。
トイレリフォーム
- 便器本体
- ウォシュレット
- タンクレス・一体形便器
- システムトイレ
衛生陶器13%、ウォシュレット10%の改定は、工事全体の見積にも影響しやすい数字です。
水まわりリフォーム
- 洗面化粧台
- 水栓金具
- ユニットバス
これらも平均8〜9%の改定予定となっているため、複数箇所をまとめてリフォームする場合は差額が大きくなる可能性があります。
建材営業のひとこと
最近は本当に、住宅設備の値上げ発表が途切れない状況です。
キッチン、ユニットバス、洗面、給湯器に続いて、今回はTOTOのトイレ関連まで大きな改定が発表されました。
特に気になるのは衛生陶器13%アップです。
トイレは「壊れてから交換する」ケースも多いですが、
- 10年以上使用している
- 水漏れが気になる
- ウォシュレットの調子が悪い
- 節水型へ交換したい
という場合は、値上げ前に一度見積を取っておく価値はかなりあると思います。
また、TOTOはシステムキッチンやユニットバスの組立費等についても改定予定と記載されており、詳細は9月以降に案内される予定とのことです。
今後さらに追加情報が出る可能性があるため、住宅会社・工務店・リフォーム会社は早めに確認しておきたいところです。
値上げ前に定番トイレを在庫しておくのも一つの方法
今回の価格改定で特に気になるのが、衛生陶器の平均13%アップです。
トイレは新築・リフォームともに採用頻度が高く、建材店や工務店にとって今回の価格改定は影響が出やすいと考えています。
そこで、ある程度継続して案件がある会社であれば、値上げ前によく出るトイレを在庫しておくのも一つの方法です。
例えば、比較的価格を抑えやすいTOTOの「ZJ」などは、安価に抑えたいトイレリフォームだけでなく、新築住宅の2階トイレなどでも採用できる可能性があります。
普段から採用している品番が決まっていて、今後も使用する見込みがあるのであれば、価格改定前に必要数量を確保できないか営業担当へ相談してみてもいいでしょう。
ただし、在庫を抱えすぎると保管場所や仕様変更などのリスクもあるため、「安くなるから大量に買う」のではなく、今後使用する可能性が高い定番品に絞るのがおすすめです。
工務店・リフォーム会社は「いつも使う品番」を確認
今回の値上げをきっかけに、一度確認しておきたいのが自社でよく採用しているトイレです。
特に、
- 建売住宅や新築の2階でよく使う
- 賃貸や低価格帯のリフォームで使う
- 価格を抑えたい案件で提案する
- 年間を通して一定数採用している
といった定番商品がある場合、値上げの影響を受けやすくなります。
1台あたりの値上げ額だけを見ると大きく感じなくても、年間で何台も使用する会社では積み重なると無視できない金額になります。
今後使用する数量がある程度予測できるのであれば、旧価格でどこまで手配できるのかを早めに確認しておくといいでしょう。
建材営業のひとこと
今回のTOTO価格改定で個人的に注目しているのは、やはり衛生陶器の平均13%アップです。
トイレは新築でもリフォームでもよく出る商品なので、工務店やリフォーム会社への影響は小さくないと思います。
特にZJのような比較的価格を抑えやすい商品は、安価なトイレリフォームや新築住宅の2階トイレなどで採用できる可能性が高い商品です。
普段からよく使用している品番があるなら、値上げ直前になって慌てるのではなく、必要数量を確認して早めに営業担当へ相談しておくことをおすすめします。
使用する見込みがあるのであれば、旧価格のうちに在庫として確保しておくのも一つの方法です。
もちろん、在庫を抱えすぎるのはおすすめしません。あくまで「普段からよく使う定番品」に絞って考えるのが現実的です。
まとめ
TOTOは2026年12月1日受注分より、住宅設備機器商品のメーカー希望小売価格を改定する予定です。
特に衛生陶器は平均13%の改定となっており、新築・リフォームともに影響が出やすい内容です。
一般の方でトイレや水まわりのリフォームを検討している場合は、価格改定前に一度見積りを取っておくといいでしょう。
一方、工務店やリフォーム会社など継続的に商品を使用する場合は、普段よく採用する品番を確認しておくことも重要です。
特に安価なリフォームや新築の2階トイレなどで使いやすい商品については、今後使用する見込みがある数量だけ旧価格で確保できないか、建材店や営業担当へ相談してみるのも一つの方法です。
ただし、値上げ対策だからといって必要以上に在庫を抱えるのではなく、使用頻度・保管場所・今後の案件数を考えたうえで判断しましょう。



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