「みらいエコ住宅2026事業」のうち、注文住宅の新築におけるZEH水準住宅は、2026年9月30日で交付申請受付を終了しました。
これから新規で注文住宅の相談をする場合、
「ZEH水準住宅なら補助金が使える」
という前提で資金計画や見積を組むことはできません。
特に、まさに今契約しようとしていた方にとってはかなり影響が大きいと思います。
一方で、すべての住宅省エネ補助金が終わったわけではありません。
GX志向型住宅、長期優良住宅、分譲住宅、リフォームなどは、受付状況が異なります。
個人的には、今後はGX志向型住宅がさらに増えていくと思っていますし、新築だけでなく、内窓や高効率給湯器などのリフォーム補助金ももっと積極的に使っていいと思っています。
今回は、何が終わって、何がまだ使えて、これから工務店や施主がどう考えればいいのかを整理します。
ZEH水準の注文住宅は9月30日で受付終了
みらいエコ住宅2026事業では、注文住宅の新築のうちZEH水準住宅について、2026年9月30日をもって交付申請受付が終了しました。
つまり、これから新たにZEH水準住宅として補助金申請を行うことはできません。
ここはかなり重要です。
一番困るのは「今まさに契約しようとしていた人」
今回一番影響が大きいのは、ちょうど今ZEH水準の注文住宅を契約しようとしていた方だと思います。
補助金を資金計画に組み込んでいた場合、
「補助金が出る前提で考えていたのに、申請できなくなった」
ということになります。
数十万円単位の補助を見込んでいたなら、その差はかなり大きいです。
これから契約する方は、以前の見積や資金計画にZEH水準住宅の補助金が含まれていないか、一度確認した方がいいと思います。
工務店やハウスメーカー側も、10月以降の新規商談では説明を切り替える必要があります。
GX志向型住宅は今後かなり増えると思う
個人的には、GX志向型住宅はこれからかなり増えていくと思っています。
大手ハウスメーカーがすでに高断熱・高省エネ住宅へ動いているので、この流れは地場工務店にも広がっていくはずです。
ただし、GX志向型住宅は当然ながら建築コストも上がります。
断熱性能を高めたり、高性能な窓や設備、太陽光発電などを採用したりすれば、その分初期費用は大きくなります。
補助金があるからといって、必ずしも「普通の住宅より安く建てられる」という話ではありません。
だからこそ、
「補助金が出るからGXにする」
ではなく、
「性能アップにどれだけ費用がかかり、そのうち補助金でどこまで負担を軽減できるか」
まで見て判断することが大切です。
地場工務店ではまだ温度差がある
一方で、現場を見ていると、地場の工務店ではGXや補助金をそこまで強く意識していない会社もまだ多い印象です。
もちろん、積極的に取り組んでいる会社もあります。
ただ、大手ハウスメーカーほど一斉に動いている感じではありません。
だからこそ今後は、
・補助金制度を把握しているか
・省エネ基準を理解しているか
・施主に分かりやすく説明できるか
・高性能住宅を提案できるか
このあたりで差が出てくると思います。
施主側から、
「補助金使えますか?」
「GXって何ですか?」
と聞かれることも増えてくるはずです。
ZEH水準が終わったからといって、全部終わったわけではない
ここは誤解しやすいところです。
今回終了したのは、
「注文住宅の新築におけるZEH水準住宅」
です。
ほかの新築区分やリフォームについては、まだ申請可能なものがあります。
なので、
「住宅補助金は全部終了した」
という理解は間違いです。
GX志向型住宅や長期優良住宅はまだ確認する価値がある
新築でも、GX志向型住宅や長期優良住宅については、まだ申請可能な枠があります。
ただし、補助金は予算上限に達すると終了します。
そのため、
「年末までだから大丈夫」
ではなく、検討しているなら早めに確認するのがおすすめです。
これから新築を考える方は、
ZEH水準住宅の補助金が終わった
↓
では何が使えるか
↓
GX志向型住宅や長期優良住宅は対象になるか
という順番で確認すると分かりやすいと思います。
来年も補助金はあると思う。でも同じとは限らない
個人的には、来年も住宅の省エネ化を支援する制度自体は何らかの形で続くと思っています。
国として住宅の省エネ化を進める流れは続いています。
ただし、
・今年と同じ名称
・今年と同じ条件
・今年と同じ補助額
になる保証はありません。
むしろ、補助額が下がったり、性能条件が厳しくなったりする可能性もあると思っています。
だから、
「来年もあるだろうから待とう」
ではなく、
「今使える制度があるなら今使う」
という考え方の方がいいです。
今はリフォーム補助金もかなり使いやすい
新築の補助金ばかり注目されますが、個人的にはリフォームの補助金はかなり使いやすいと思っています。
特に、
・内窓
・窓交換
・高効率給湯器
このあたり。
断熱性を上げたいなら内窓。
古い給湯器を交換するなら高効率給湯器。
工事内容も施主にとってメリットが分かりやすいです。
そして申請自体も、そこまで難しい制度ではないと思います。
使える工事なら、もっとどんどん活用していいです。
内窓はこれからの時期にも相性がいい
これから寒くなる時期を考えると、内窓はかなり分かりやすいリフォームです。
窓は住宅の中でも熱の出入りが大きい部分です。
内窓を設置することで、
・冬の寒さ対策
・結露対策
・冷暖房効率の改善
・防音
などが期待できます。
補助金が使えるタイミングなら、
「どうせいつかやるなら今」
という考え方もアリだと思います。
高効率給湯器も使えるなら使いたい
給湯器も毎日使う設備です。
エコキュートやハイブリッド給湯器など、高効率給湯器への交換で補助制度を活用できるケースがあります。
給湯器は突然壊れて交換することも多いですが、
「そろそろ交換時期かな」
という方なら、補助金があるうちに検討する価値はあります。
単純に本体価格だけを見るのではなく、ランニングコストまで考えて選ぶのがおすすめです。
工務店側も補助金提案をもっと使っていい
地場の工務店では、
「補助金の申請は面倒そう」
というイメージから、積極的に使っていないところもあると思います。
でも、実際には制度によってはかなり使いやすいです。
施主側からすると、
「補助金を使って工事できる」
というだけでも提案の印象は大きく変わります。
特にリフォームでは、
「この工事なら補助対象になりますよ」
と一言伝えられるだけでも強いです。
工務店側も、
「申請が面倒だからやらない」
ではなく、提案の武器として使っていいと思います。
現場への影響
今回のZEH水準住宅の受付終了によって、新築の商談では説明の切り替えが必要です。
特に、
・補助金込みの資金計画
・見積説明
・施主への案内
・契約直前案件
には注意が必要です。
一方で、GX志向型住宅や長期優良住宅、リフォームなど、まだ使える制度も残っています。
今後は、
「この補助金が終わった」
だけで終わるのではなく、
「じゃあ今使える制度は何か」
まで案内できるかが重要だと思います。
建材営業のひとこと
ZEH水準の注文住宅は受付終了しました。
正直、一番困るのは、まさに今契約しようとしていた人だと思います。
補助金込みで資金計画を組んでいたなら、影響はかなり大きいです。
これから新規で商談する場合は、もうZEH水準の補助金を前提にはできません。
ただ、僕は住宅の高性能化そのものは止まらないと思っています。
大手ハウスメーカーはすでにGX志向型住宅へ動いているので、今後は間違いなくそちらが増えていくと思います。
一方で、地場工務店を見ると、まだそこまで意識していない会社も多い印象です。
この差は今後かなり大きくなってくるんじゃないでしょうか。
そして、新築だけを見て
「補助金が終わった」
と考える必要はありません。
リフォームの内窓や高効率給湯器はまだ使えます。
しかも個人的には、かなり使いやすい制度です。
申請もそこまで難しくないので、使える工事ならどんどん活用した方がいいと思います。
来年も住宅の省エネ支援は何らかの形で続くと思っています。
ただ、補助額が今より下がる可能性もあります。
だからこそ、
「来年まで待つ」
より、
「今使える制度は今使う」
これが一番だと思います。
まとめ
ZEH水準の注文住宅は、2026年9月30日で補助金申請受付を終了しました。
今後の新築商談では、ZEH水準住宅の補助金を前提にした資金計画や説明は切り替える必要があります。
特に契約直前だった方は、補助金の有無を必ず確認しておきたいところです。
一方で、
・GX志向型住宅
・長期優良住宅
・分譲住宅
・リフォーム
・内窓
・高効率給湯器
など、まだ使える制度は残っています。
個人的には、今後はGX志向型住宅がさらに増えていくと思っています。
そして、リフォーム補助金は工務店も施主ももっと積極的に使っていいです。
補助制度は毎年変わります。
だからこそ、
「来年を待つ」
ではなく、
「今使える制度をうまく使う」
という考え方がおすすめです。
※本記事は「みらいエコ住宅2026事業」の2026年10月1日時点の公式発表をもとに、受付状況を整理し、建材営業の現場目線で解説しています。予算上限や受付状況は変動するため、申請前に必ず公式情報をご確認ください。



コメント