概要
毎年夏になると気になるのがエアコンの電気代。
「設定温度を上げれば節約になる?」
「風量は弱の方がいい?」
「室外機カバーは付けた方がいい?」
このような情報をよく見かけますが、実は間違った使い方をしているケースも少なくありません。
さらに2027年には、省エネ基準の改正によりエアコン選びにも大きな変化が訪れる可能性があります。
今回は、今日から実践できる節約術と、これからエアコンを購入する方が知っておきたいポイントを紹介します。
停止ボタンを2回押すのはNG
冷房を使い終わったあと、「もう完全に止めよう」と停止ボタンを2回押していませんか?
実はこれ、エアコン内部のカビを増やしてしまう原因になる可能性があります。
冷房運転中のエアコン内部は非常に湿度が高く、熱交換器には結露した水分が残っています。
通常は停止後に自動で内部乾燥(内部クリーン運転)が始まり、送風しながら内部を乾燥させます。
しかし、停止ボタンをもう一度押してしまうと、この乾燥運転を途中で止めてしまいます。
結果として湿気が残り、カビや嫌な臭いの原因になることがあります。
また、内部乾燥機能はある程度長時間冷房運転した場合に作動する機種が多いため、短時間だけ運転した場合は乾燥運転が始まらないこともあります。
エアコンを長持ちさせるためにも、この点は覚えておきたいポイントです。
室外機カバーは付けっぱなしにしない
直射日光対策として室外機カバーを取り付けている方も多いでしょう。
しかし、室外機全体を覆うタイプは注意が必要です。
室外機は大量の空気を吸い込み、熱を放出しています。
吹き出し口や吸い込み口を塞いでしまうと熱がこもり、冷暖房効率が下がるだけでなく、電気代が増えたり故障につながることもあります。
日よけをする場合は、上部だけを覆うタイプがおすすめです。
また、新築を計画している方は、室外機の設置場所も重要です。
西日が当たり続ける場所よりも、北側など直射日光を受けにくい場所に設置すると効率よく運転できます。
風量は「弱」ではなく「自動運転」
電気代を節約したいからと風量を「弱」に設定している方もいますが、実は逆効果になることがあります。
エアコンは設定温度まで一気に冷やす時が最も効率的です。
風量を弱にすると部屋が冷えるまで時間がかかり、室外機のコンプレッサーが長時間運転し続けるため、結果として消費電力が増えてしまうことがあります。
最も効率が良いのは「自動運転」。
自動で最適な風量を調整してくれるため、電気代の節約にもつながります。
エアコンは大きければ良いわけではない
「少し大きめを買った方が安心」
そう考える方も多いですが、最近の住宅では必ずしも正解とは言えません。
現在の住宅は高気密・高断熱化が進み、昔より少ないエネルギーで室温を維持できるようになっています。
そのため、必要以上に能力の高いエアコンを選ぶと、初期費用だけでなく運転効率の面でもメリットが少ない場合があります。
住宅性能に合わせて適切な容量を選ぶことが、無駄な出費を防ぐポイントです。
迷った場合は、ハウスメーカーや工務店、販売店に相談して決めることをおすすめします。
知っておきたい「2027年問題」
2027年からはエアコンの省エネ基準が引き上げられる予定です。
これにより、現在4〜5万円程度で販売されているような省エネ性能の低い低価格モデルは販売終了となる可能性があります。
今後は高性能モデルが中心となり、本体価格も現在より高くなることが予想されています。
今すぐ買い替えるべき?
「2027年問題があるなら今すぐ買った方がいい?」
そう思う方もいるかもしれません。
しかし、まだ購入して数年しか経っていないエアコンなら、慌てて買い替える必要はありません。
本体代や処分費用を考えると、今すぐ交換するメリットは少ないでしょう。
一方で、10年前後使っているエアコンなら話は別です。
2026年から2027年にかけては駆け込み需要で本体価格の上昇や工事の混雑も予想されます。
故障して真夏に交換できないという事態を避けるためにも、寿命が近いエアコンは早めの買い替えを検討するのがおすすめです。
まとめ
エアコンは使い方を少し工夫するだけで、電気代や寿命に大きな差が生まれます。
・停止ボタンを2回押さない
・風量は自動運転にする
・室外機カバーは空気の流れを妨げないものを選ぶ
・住宅性能に合った容量を選ぶ
さらに、2027年には省エネ基準の改正によってエアコン選びも大きく変わる可能性があります。
まだ新しいエアコンなら慌てて買い替える必要はありませんが、10年以上使っている場合は故障や値上がり、工事の混雑を考えると、早めに計画しておくと安心です。
電気代だけでなく、将来の買い替え費用まで考えながら、自分に合ったエアコン選びをしていきましょう。



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