ニュース概要
断熱材市場で供給不安が続くなか、ウレタン吹付断熱材への引き合いが増加していると報じられています。
背景には、中東情勢の緊迫化による原材料供給への懸念や、一部断熱材の供給不安があります。
住宅業界では断熱性能の向上が求められる一方で、安定供給の確保が大きな課題となっています。
グラスウール不足で代替需要が発生
現在、住宅で広く採用されているグラスウール断熱材では供給不安や価格改定の動きが続いています。
その影響で、
- ウレタン吹付断熱材
- 押出法ポリスチレンフォーム(XPS)
- フェノールフォーム
など代替断熱材への問い合わせが増えている状況です。
特に吹付断熱材は現場施工が可能なため、工期や納期調整の面でも注目されています。
中東情勢が原材料価格に影響
断熱材の多くは石油由来の原材料を使用しています。
そのため、
- 原油価格
- ナフサ価格
- 国際物流コスト
- 為替相場
の影響を受けやすい建材です。
今回の中東情勢悪化によって、業界では今後の原材料価格上昇を警戒する声も出ています。
住宅業界への影響
住宅会社や工務店では、
- 見積価格の変動
- 納期リスク
- 採用断熱材の変更
といった対応が求められています。
特に確認申請後や着工後の仕様変更は施主との調整も必要になるため、断熱材の供給状況は今後も重要なテーマとなりそうです。
現在の供給状況は?
当時はグラスウールの供給不安から、ウレタン吹付断熱材などへの代替需要が増えていました。
ただ、2026年9月現在、私が扱っている範囲ではグラスウールは問題なく入荷できる状況に戻っています。
以前のように「必要数量が確保できない」「納期が読めない」といったケースはかなり減っています。
そのため、現時点では供給面だけを理由に別の断熱材へ切り替える必要性は低くなっていると感じます。
価格は上がったが、供給安定を優先したい
一方で、グラスウールの価格自体は以前より上がっています。
建材全体で原材料費や物流費、人件費が上昇していることを考えると、ある程度の価格上昇は避けにくい状況です。
現場としては「以前より高いから使わない」と単純に判断するよりも、現在の価格と性能、施工性、供給の安定性を含めて選ぶ方が現実的だと思います。
断熱材は住宅性能に関わる重要な部分なので、少しの価格差だけで仕様を決めるのはおすすめしません。
建材営業のひとこと
当時はグラスウール不足が話題になり、代替品への問い合わせも増えていました。
ただ、現在は私が扱っている範囲ではグラスウールは問題なく入荷できています。
価格は上がりましたが、建材全体のコストが上昇している現在では、ある程度は仕方のない部分だと感じています。
むしろ今は「入るかどうか」より、
- 住宅に必要な断熱性能を満たしているか
- 施工会社が慣れている材料か
- 価格とのバランスが取れているか
を見て選ぶ方が重要です。
まとめ
断熱材市場では一時期、グラスウールの供給不安からウレタン吹付断熱材などへの代替需要が増えていました。
しかし、2026年9月現在、私が確認している範囲ではグラスウールの供給はかなり安定しています。
価格については以前より上昇していますが、現在は供給不足よりも、価格・性能・施工性のバランスを見ながら断熱材を選ぶ段階に戻ってきたと感じます。
断熱材は住宅完成後には見えなくなる部分ですが、住み心地や省エネ性能に大きく関わります。
供給状況だけに左右されず、住宅全体の性能や予算を踏まえて工務店と相談して選ぶことが大切です。
※本記事は日刊木材新聞掲載情報をもとに、建材業界の動向を整理し、現場目線で解説しています。



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